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A.「お葬式の看板を見ると”葬儀会場”と書いているのと”告別式会場”と書いているのがあります。”葬儀”と”告別式”とは同じなのですか、それとも違うものなのですか?(41歳女性)」
お葬式の道案内に「葬儀会場」「告別式会場」と書いてあるのは同じ意味です。しかし「葬儀」と「告別式」とは厳密には同じ意味ではありません。
一般的にお葬式で人々の会葬を受ける場は「葬儀・告別式」です。これは本来は「葬儀(式)」と「告別式」とが別個に行われていたのが一緒に行われるようになったためにできた言葉です。「葬儀ならびに告別式」というのが丁寧な表現になります。これを会場案内状などに書くときには「葬儀・告別式」と併記しないで「葬儀」または「告別式」のいずれかを用いるのが慣用となっています。
「葬儀(式)」とは本来は死者をあの世へ送るための儀式です。ですからしばしば宗教儀礼によって執り行われます。
これに対し「告別式」とは参列あるいは会葬した人たちが、焼香や献花をもって死者に対してお別れをする儀式のことです。本来は葬儀(式)を行った後に告別式を行いました。いまでも社葬などの場合には葬儀(式)と告別式とを分けて行います。
社葬などの場合は、葬儀(式)は13時から14時まで、告別式は14時からというときには葬儀(式)に参列していただく方には葬儀の開始時刻を連絡しますが、死亡広告などの一般の方への案内では告別式の開始時刻である14時のみを案内します。一般の葬式では葬儀(式)と告別式とを分離しないで行うケースが多いので「葬儀ならびに告別式」となります。
なお、近年は通夜に会葬される方が多くなっています。本来は通夜は近親者が死者と最後のお別れをする場ですから、特別に死者と親しかった人意外は伴問しないものでした。いまでも地方では通夜は近親者だけで営むところがあります。
しかし、昼間は仕事があるので夜行われる通夜にしか弔問できないということで通夜に弔問する人が多くなったようです。特に死者と親しかった人は通夜にも、翌日の葬儀・告別式にも両方出ます。それほど親しいわけではないがお別れしたい人は、昼間都合がつくならば告別式のほうへ出るといのが本来です。しかし、近年は死亡広告において「通夜 11月10日 18時から、告別式 11月11日 11時から」と案内されることが多いようです。この場合にはいずれに弔問してもいいですよという意味になります。